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03/22/2004

センバツ開会式行進曲は本当にふさわしいのか

明日から春の選抜高校野球、センバツが始まる。いつからか21世紀枠だの希望枠だのができて、地方予選から一度負けたらおしまいの夏の高校野球との差別化が進んだ。選抜のメリットが強調され、興味を持って高校生を応援出来るようになったのはいいことだと思う。

そしてセンバツは、その時期に流行した歌を開会式の入場行進曲に採用し、毎年注目を集め続けている。はたして行進できるのか?と思われるようなスローテンポの曲でもマーチにアレンジしてきた。

その今年の行進曲は昨年の紅白、一番最後に歌われた「世界に一つだけの花」である。最近は騒がれなくなったが、この歌が選ばれたときは、いろいろなメディアで賛否両論、飛び交っていたと思う。

問題となったのはもちろん、「ナンバーワンにならなくてもいい、もともと特別なオンリーワン」という有名なさびの部分。ぼくはこの歌詞を個性を重視するポジティブな歌だと思っている。
新聞で見かけた否定的な意見は、優勝を目指す選手たちが「ナンバーワンにならなくてもいい」のか、チームプレーが欠かせない高校野球で「オンリーワン」でいいのか、というもの。全くその通りである。選手たちの一所懸命なプレーを応援したいし、優勝を目指して流す汗と涙で感動したい。でも当然、個性を野球で表現するピッチャーやスラッガーがいてもいいわけで、ぼくはナンバーワンだの、オンリーワンだのにこだわらない。

それよりも重大な問題がこの歌にはある。それはこの歌の作詞作曲者である。かつて覚醒剤での逮捕歴があるアーティストが作ったこの曲で高校生を行進させていいものか。最近、覚醒剤への抵抗が薄れ、若者の覚醒剤乱用が社会問題化しているというのにだ。このアーティストが逮捕されたのは、はっきりと覚えていないが5年ほど前のことだったろう。麻薬、覚醒剤の犯罪者ははこれだけの期間で許されるものなのだろうか。
仏教国が多いアジアの各国において、麻薬、覚醒剤による犯罪は最悪の場合極刑となる。犯罪の中でもきわめて重い犯罪である。そのような犯罪者が一時期身を隠したのち、自らが歌いにくい状況なら、アイドルグループに歌ってもらい、音楽活動を続けていく。本当に社会的に許されたのか。そして許していいのか。そのような状況ではつらつと野球をする高校生の行進曲にふさわしいのか。この歌を耳にするようになってから、この歌詞とアーティストが重なって仕方ないのである。「おまえ、よくそんなこと言えるな」と。

大体、大会運営者側も本当に高校生にふさわしい歌なのか考えての選曲なんだろうか。そこがわからない。ただ、流行っている歌、売れている歌だからという理由で選んだだけなら非常に悲しい。

ぼくはこの行進曲の裏にあるものが引っかかってならないまま、明日のセンバツ開会式の入場行進をニュースで見るだろう。

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