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12/13/2004

中鎖脂肪酸の機能(化学と工業より)

化学と工業の12月号に最近話題の中鎖脂肪酸の機能について特集が組まれています(化学と工業、第57巻、第12号、2004、1272頁)。

まず油脂は3つの脂肪酸を一つのグリセリンが結びつけている構造をしています。その脂肪酸が今話題になっているわけです。
中鎖脂肪酸は天然にはパーム核油や母乳に含まれる炭素数が8〜10の飽和脂肪酸で、バターに含まれるのは短鎖(炭素数が2〜6)、ラードに含まれるのは長鎖(炭素数が12以上)飽和脂肪酸です。ここでは不飽和脂肪酸は別の機能があるので話題から外しますね。

機能1:中鎖脂肪酸は長鎖脂肪酸より10倍以上早く分解される(ラットの実験から)
機能2:中鎖脂肪酸は長鎖脂肪酸と比べて脂質合成に利用されるのは約20分の1(ラットの実験から)

実際に試験油脂を含んだパンを朝食に食べてもらった、厳密なヒトの試験で(78人、平均BMIが24.7とちょっと太った人たち)、体重の低下量はBMI23以上の被験者で、一般的な食用油を摂取したグループに比べて大きかったということです。

でも、中鎖脂肪酸だけの油脂では発煙点が143℃と低く(揚げ物や炒め物には160〜180℃必要)、フライ時に泡立ちやすかったため、3つの脂肪酸のうちの長鎖脂肪酸と中鎖脂肪酸をあわせ持つ新しい油脂(MLCT)を開発。

このMLCTを82人の健常人を対象に厳密な食事管理のもと12週間、14gのMLCTまたは、別のグループには長鎖脂肪酸の油脂を朝食として毎日摂取させました。昼食夕食はみんな統一するという徹底さ。もちろん飲み物、間食も管理対象だったということです。
その結果、普通の油を摂取したグループも厳密な食事管理のもとで体重が減少したのですが、MLCTのグループはさらに1キロの減少が見られ、BMIも普通の油を摂取したグループより1ポイント多く下がったということです。

安全性、効果・効能、有効量、メカニズムにおける科学的データのすべてを満たして「特定保健用食品」の表示が厚生労働省から認められているようです。

この記事を読んで、今度炒め物にこの新しい油を使ってみようかなぁという気になりましたね。この記事は宣伝よりもよっぽど説得力のある広告でした(笑)。

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Comments

具体的に商品名を書いた方がわかりやすいですね。
この記事はNISSHIN oillioの「ヘルシーリセッタ」の開発者が書いた記事です。
同じような健康油として花王の「エコナ」がありますが、こちらは油に付いている3つの脂肪酸を2つにした油ということだそうで、同じような機能のある新しい油ですが、中身は違うようですね。

Posted by: きまぐれ はや | 12/14/2004 12:39 PM

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